外国人から見た日本 〜アパート編〜
日本人だけど欧米慣れした私と、夫のセブさん(フランス人)の二人による「外国人から見た日本」*をレポートします。*この場合の外国は欧米です。
初回はアパート編。以前は「当たり前」と思っていた日本のアパートですが、長い海外生活の後に住んでみると、新鮮かつツッコミどころ満載でした。
今回話すのは、先日夫婦で滞在した東京のアパートについて。リビング兼ベッドルームの居間+キッチンスペースの1Kタイプの部屋で、広さは25 平方メートルです。二人で滞在するのに必要最低限の部屋でした。
玄関とキッチン
早速ですが、エレベーターの感想から。(そう、ここからツッコミます)
自動音声の「○階へ参ります。ドアが閉まります。」を聞くと、日本に来たんだ!とテンションが上がります。
欧米では言語が違うのはもちろん、そもそもエレベーターの自動音声は珍しいです。
そして玄関。
出典: https://www.airbnb.com.au/
お風呂とベッド
次はお風呂/トイレの違い。
欧米ではシャワーとトイレが一緒。トイレと別部屋になった日本のお風呂は広々としてます。
イスに座って体が洗える「床」空間や、伸ばせるシャワーホースは日本のお風呂の醍醐味ですね。
キッチンとは真逆の、くつろげるお風呂場。セブさんの一言「空間の使い方が偏ってない?」に思わず苦笑。
しかし機能に慣れてない、かつ日本語が読めない多くの外国人にとっては、残念ながら無縁の機能でしょう。
続いてリビング兼ベッドルーム。
私たちの泊まった部屋はセミダブル+シングルベッドでした。
最大三人まで泊まれる部屋として、セミダブルベッドには二つ枕が用意してありましたが、二人では幅が狭くて寝れたもんじゃありません。
仕方なく夫婦別々のベッドで寝ました。これも二人部屋には必ずダブルやクイーンベッドがある外国では珍しい事です。
日本の小さなアパートではダブルベットは珍しいのでしょうか?今までAirbnbで泊まった他のアパートでも見たことがありません。そもそも廊下などが狭くてベッドの運び入れができないのかも。
ちなみに英語話者には「セミダブル」はかなり誤解を招きやすいと思います。彼らが「ダブル」と聞くと二人用を思い浮かべるはず。
その他気づき
- ウォシュレット
- 照明の明かり調節
- クーラーの除湿
- 風呂場の乾燥機機能
- 自動お湯はり機能
外国ではオン・オフで済ます家電も、日本では追加の機能が多めです。特設の操作パネルやリモコンがあり、沢山のボタンで操作するようになっています。
便利ですが、日本語が読めない外国人には、直感的に使えないため使いづらいと思います。このボタンが全てアラビア語で書かれていたら?ボタン一つ押すのにも勇気が要りそうですよね。
でも単純に電気をつけたり冷房を入れたい時に、いちいち冊子を開いて説明を読む人なんているのかと疑問です。
ちなみにセブさんは自力で何でも解決したい派なので、生死に関わらない限り、そういった冊子には頼りません笑
解決策として、パネルやリモコンのすぐ横に説明を貼ったり、各ボタンに翻訳ラベルを付けたりすると、外国人にも大分使い易くなると思います。
最後に日本ならではなのが、災害時の避難方法があちこちに示してある事。
実際に滞在三日目に小さな地震があり、久々にビビりました。台風も頻繁に来るし、日本は都心に居ても自然災害と隣合わせだと改めて実感。
シドニーで地震や豪雨と無縁の生活をしていた私たちにとっては新鮮でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は「外国人から見た日本のアパート」でした。当たり前だと思っていたアパートも違う目線で見ると面白いですよね。帰国直後で共感した人もいるのでは?