私が田舎へ移住しようと思った理由
最近この本を読みました。 都会から田舎に移住した人たちの事例をまとめた本です。
成功例というよりは、「こういう経緯で移住して、今も〇〇をやろうと奮闘中!」といった感じで、リアルで親近感が湧きました。
これをきっかけに、私が田舎へ移住しようと思った理由もまとめたくなりました。
ざっくり4つの理由があります。
1. 直感
きっかけは、2017年の夏、フランスで1ヶ月の休暇を過ごしたこと。2週間ほど田舎を旅して、主にArdèche, Dordogne, Hautes-Pyrénéesに滞在しました。
フランスの田舎は本当に美しいです。多様な自然とそれとずーっと共存してきた古い村や人々、地元で作られた旬の食べ物たち。
どれくらい「田舎」だったかというと、こんな感じです。
建物も、その土地の素材(石や土)を使って、そこに何百年も建っていて、共存してる感じ。作られた感がなくて場所に馴染むんです。実際に建物にツタなんかが生えて、半分自然と化してます。
滞在中、幸福感マックスでした。そこの自然には何か不思議な力があるんじゃないかってくらい。その時、私は自然に身を置くだけで、こんなにも幸せな気分になるんだと実感しました。
この休暇を機に、私の直感はどんどん確信に変わりました。
シドニーで真逆の環境に戻った時に、一気に都市に冷めた自分がいました。目に入るものが全て人工物。1週間のうち5日間オフィスにこもり、週末に数時間だけ外に出る。中心地に住み働いていたので、尚更ショックが大きかったです。
自然と都市で過ごす時間のバランスを、あのフランスの田舎の様にできたら幸せだろうなー。というか、あんなに幸せな世界があるなら行くしかないでしょ。という感じでした。
2. 実現する見込み
とはいっても、田舎で生活していけるか?が現実問題。
それも幸い、実際に移住した同年代の家族に会った事で実現性が見えました。
フランス滞在中に、Ardèche県のとある村で夫の友人宅に1週間滞在しました。彼らはリヨン郊外出身で当時40才、7年前に夫婦でここに移ったそう。
2人の子供がおり、村で広告代理店を営んでいます。旦那さんががセールス、奥さんがデザイン担当。
彼らのリアルな田舎暮らしを見るうちに、私の移住へのハードルも下がっていきました。
特に驚いたのは、こんなにも遠隔なのに、子供が多いこと!小さな村なのに幼稚園と小学校がありました。
確かに、村でも若い人をたくさん見かけます。もしお年寄りだけなら、自分の将来も見え難いはず。
また、生活費も現実的に思えました。当時住んでいたアパートの3〜4分の1の家賃で庭付きの家が買えます。独立して生計を立てるのに不安もありますが、出費が減る分、今までよりはプレッシャーが軽くなる気がします。
利便性も心配でしたが、小さな村でも車で15〜30分の距離に町があり、スーパーや病院など最低限のサービスは揃っています。
3. 価値観の変化
広島の郊外で育った私は、これまで都市に住む事に何の疑問も感じることなく生きてきました。しかし30歳辺りから、自分の好みや性格が、都市と合わなくなった事に気づき始めます。
空き時間は外食や買い物よりも、自然の中でのんびり過ごしたいと思い始め、人混みも苦手になりました。憧れていた広告代理店もいざ入ってみると「まあこんなもんか」という感じ。私の仕事だと人と合わなくてもできるので、無理して都会にいる必要もありません。
そして何より、自然はプライスレスだと気づきました。季節を肌で感じること、目に映るキラキラした森の緑、自分で育てた野菜、これらは全て値段がつけられない、かけがえのないものです。
私にとって買い物や外食よりも、自然と触れ合う方が圧倒的に暮らしの豊かさを実感できました。
4. 未来のため
健康面の心配
シドニーに移住して3年くらい経ってから、食べ物と化粧品が原因のアレルギーが発症し始めました。
そのせいで、輸入や大量生産された食べ物にはもう不安しかありません。でも都市ではスーパーに売られてるこういった食べ物に頼らざるを得ません。
正直、これ以上健康を犠牲にしてまで都市に住みたくない。自分自身の健康はもちろん、将来子供を持つと思うと、怖くなりました。
環境のため
物を手作りしたり、家庭菜園をしたり、できるだけ丁寧でシンプルな暮らしをするのが目標です。3年間ベジタリアンも試したし、ゴミも減らそうと努力してきましたが、都市ではやはり限界があります。
あとは単純に、環境に悪いことは、気持ち悪く罪悪感もあります。このまま経済中心の都市型生活を続けて、人類と地球にとって持続的ではないのは明らかだです。小さいながらも何らかの変化を起こせたらなと思っています。
おわりに
なんだかんだ語りましたが、私もまだ移住の準備真っ最中。今回の記事を読んで、多様な考え方、生き方があるんだなという選択肢を示せれば嬉しいです。
最初に紹介した本を引用すると、“「移住するかどうか」よりも「どう生きるか」”が大事ですね。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
シャンプーバーに乗り換えました 。4ヶ月使った感想
使っていたシャンプーが肌に合わなくなったのがきっかけで、最近シャンプーバーに乗り換えました。
シャンプーバーとは、固形シャンプーの事。液体シャンプーの原材料が8割ほど水であるのに対し、シャンプーバーは水を使わず洗浄&美容成分が凝縮されています。他にも無添加だったり、環境への配慮などメリットが多いです。
しかしいくら良い商品でも、ほぼ毎日使う物なので、自分の髪や肌に合わなければ意味がありません。そこで実際に4ヶ月使った感想をシェアします。結論から言うと、すごく良いです。もう液体に戻れないかも!?
使い始めた理由
ある日突然、使っていたシャンプーが肌に合わなくなりました。肌のかゆみと蚊に噛まれた様な湿疹、目が充血&腫れる等のアレルギー症状が出始め、調べて見ると石鹸成分が原因のようでした。
そこで石鹸成分不使用(以下ソープフリー)のシャンプーを探していた時に、固形の選択肢を知りました。ずっと使うものなので、プラスチックが減らせるのも魅力的でした。
ソープフリーを使い始めて、肌のアレルギー症状が無くなりました。目の充血はどうやら水自体が原因の様で、今でも目に水が入ると少し充血します。
使った感想
シャンプーバーを使って、髪に以下の変化がありました。
- 髪が柔らかくなった
- 潤った(痛んだ毛先にオイルが必要なくなった)
- 絡まりにくくなった
- アレルギー症状が和らいだ
- シャンプー時の抜け毛が減った
私の髪質とシャンプー習慣
人それぞれ違うので、参考までに。
- 長さ:胸の下くらいまでのロング
- 髪の量:多め
- 髪質:普通。毛先がパサってる
- カラー:毛先に向かってグラデーションのカラーあり
シャンプーの習慣
夏:2日に1回
冬:3〜4日に1回
以前は毎日洗っていましたが、ここ数年で辞めました。
商品の紹介
ざっくりと使っている商品の特徴です。
実際に使っているシャンプーバーは以下の通り。
1点目はエティーク 。ニュージーランド(以下NZ)のブランドで安心のNZ製です。主な原材料はココナッツ由来の界面活性剤。
シャンプー:Heali Kiwi (ヒーリキウィ)
コンディショナー: Wonder Bar(ワンダーバー)
人生初のシャンプーバーはこの2つでした。正直期待してなかったので、泡立ちと仕上がりに感動しました。液体では体験した事がないほど髪が柔らかくなってビックリ。香りはありますが、そんなにキツくないです。
こちらは、ミニ5種類が入ったヘアサンプラー(お試しパック)を買って試しました。5つとも良かったですが、特に上の2種類を使うと髪が柔らかくなったので、普通サイズを買いました。
残念なのが、シャンプーの減りが早いこと。ヒーリキウィは特に水に溶けやすい印象です。
Nuebar(読み方はナゾ)
次はオーストラリア(以下AU)のブランド、Nuebarです。こちらもAU製。主な原材料はエティークと同じくココナッツですが、その他にオリーブオイルなど違う原料が入っています。アレルギー対策として、無香料を選びました。
シャンプー Solid Shampoo Bar For Sensitive Skin - Fragrance Free – Nuebar
コンディショナー Solid Conditioner Bar for Sensitive Skin – Nuebar
デザインがシンプルで素敵。こちらは残念ながら日本未発売ですが、将来に期待。
泡立ちと仕上がり(髪の柔らかさ)は上記のヒーリキウィには劣りますが、申し分ないです。無香料とありますが、ほのかな香り。
シャンプーの持ちはヒーリキウィより良いです。シャンプーとコンディショナーが同じペースで減る感じ。
こんな人にオススメ
老若男女みんなに使って欲しいですが、特にこんな人にオススメです。
- 髪や頭皮が乾燥している
- 汗をかくと髪がベトつく
- 敏感肌
- 環境への負担を減らしたい
1つの値段が2000円位と決してお手頃ではないですが、体と環境への効果を考えると価値はあると思います。まずはサンプラーで自分の髪や肌に合っているか試してみて下さい。
デメリット
使い慣れた商品や習慣を変えるのは勇気がいりますよね。特に外国製品だと不安もあるかもしれません。そこでデメリット(気をつけるべき事)も紹介。ほとんどは慣れれば問題ないレベルです。
値段と寿命
エティーク の場合、お値段が1個2000円ほどです。一般的にシャンプーバー1個が1年分、またはボトル3本分と言われていますが、使う頻度や髪のボリューム、長さで「もち」は変わります。
また、ほとんどのシャンプーバーが作られている欧米では4日〜1週間に1回髪を洗うのが普通です。日本では毎日髪を洗う人が多いので、その分「もち」も短いです。
仕上りと使い方
シャンプーだけだと、きしみます。コンディショナーをすれば問題ありません。
固形石鹸ですので、手から滑って落ちることがあります。また、直接頭にこするので髪の毛がシャンプーバーに付きます。家族と共有するには躊躇する人もいるかも。
あとは、最後小さくなると割れて粉々になることがあります。私は破片を綿のメッシュの小袋に入れて使っています。泡立てネットなども使えそうです。
保管方法
石鹸同様、水に濡れた状態だと、柔らかくなって溶けます。水切りの良い容器で保管してあげてください。私は長持ちさせたいので、使った後は風当たりの良いところで乾燥させてます。
まとめ
体にも環境にも優れたシャンプーバー、ぜひ試してみてください。
まだまだ私も始めたばかり。もしお気に入りの商品があれば、教えてくださいね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
住んで分かった!フランス生活で気づいた6つの事
食事が質素
フランス人の食事は日本と比べてとても質素です。主食はパン。彼らは朝昼晩、パンを食べてます。
食器を使わない
水が硬い
服がシンプル(黒が多い)
スーパーのレジがゆっくり
治安の心配
外国人から見た日本 〜アパート編〜
日本人だけど欧米慣れした私と、夫のセブさん(フランス人)の二人による「外国人から見た日本」*をレポートします。*この場合の外国は欧米です。
初回はアパート編。以前は「当たり前」と思っていた日本のアパートですが、長い海外生活の後に住んでみると、新鮮かつツッコミどころ満載でした。
今回話すのは、先日夫婦で滞在した東京のアパートについて。リビング兼ベッドルームの居間+キッチンスペースの1Kタイプの部屋で、広さは25 平方メートルです。二人で滞在するのに必要最低限の部屋でした。
玄関とキッチン
早速ですが、エレベーターの感想から。(そう、ここからツッコミます)
自動音声の「○階へ参ります。ドアが閉まります。」を聞くと、日本に来たんだ!とテンションが上がります。
欧米では言語が違うのはもちろん、そもそもエレベーターの自動音声は珍しいです。
そして玄関。
出典: https://www.airbnb.com.au/
お風呂とベッド
次はお風呂/トイレの違い。
欧米ではシャワーとトイレが一緒。トイレと別部屋になった日本のお風呂は広々としてます。
イスに座って体が洗える「床」空間や、伸ばせるシャワーホースは日本のお風呂の醍醐味ですね。
キッチンとは真逆の、くつろげるお風呂場。セブさんの一言「空間の使い方が偏ってない?」に思わず苦笑。
しかし機能に慣れてない、かつ日本語が読めない多くの外国人にとっては、残念ながら無縁の機能でしょう。
続いてリビング兼ベッドルーム。
私たちの泊まった部屋はセミダブル+シングルベッドでした。
最大三人まで泊まれる部屋として、セミダブルベッドには二つ枕が用意してありましたが、二人では幅が狭くて寝れたもんじゃありません。
仕方なく夫婦別々のベッドで寝ました。これも二人部屋には必ずダブルやクイーンベッドがある外国では珍しい事です。
日本の小さなアパートではダブルベットは珍しいのでしょうか?今までAirbnbで泊まった他のアパートでも見たことがありません。そもそも廊下などが狭くてベッドの運び入れができないのかも。
ちなみに英語話者には「セミダブル」はかなり誤解を招きやすいと思います。彼らが「ダブル」と聞くと二人用を思い浮かべるはず。
その他気づき
- ウォシュレット
- 照明の明かり調節
- クーラーの除湿
- 風呂場の乾燥機機能
- 自動お湯はり機能
外国ではオン・オフで済ます家電も、日本では追加の機能が多めです。特設の操作パネルやリモコンがあり、沢山のボタンで操作するようになっています。
便利ですが、日本語が読めない外国人には、直感的に使えないため使いづらいと思います。このボタンが全てアラビア語で書かれていたら?ボタン一つ押すのにも勇気が要りそうですよね。
でも単純に電気をつけたり冷房を入れたい時に、いちいち冊子を開いて説明を読む人なんているのかと疑問です。
ちなみにセブさんは自力で何でも解決したい派なので、生死に関わらない限り、そういった冊子には頼りません笑
解決策として、パネルやリモコンのすぐ横に説明を貼ったり、各ボタンに翻訳ラベルを付けたりすると、外国人にも大分使い易くなると思います。
最後に日本ならではなのが、災害時の避難方法があちこちに示してある事。
実際に滞在三日目に小さな地震があり、久々にビビりました。台風も頻繁に来るし、日本は都心に居ても自然災害と隣合わせだと改めて実感。
シドニーで地震や豪雨と無縁の生活をしていた私たちにとっては新鮮でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は「外国人から見た日本のアパート」でした。当たり前だと思っていたアパートも違う目線で見ると面白いですよね。帰国直後で共感した人もいるのでは?